レコードはログハウスで

ウエストガーデン

2008年09月06日 01:51

湯布院の別荘のオーナーから頼まれていた事、それは古いオーディオセットの取り付けでした。
前の別荘から移された古いパイオニアのターンテーブル(レコードプレイヤー)とプリメインアンプ。
ターンテーブルはベルトが切れているのか動きません。
たまたま私のお客様にパイオニアのサービスをされている方が居るので持ち込んで調べて頂きました。かなり古いタイプでしたが運良く修理パーツがまだ残っており無事に修理できました。
ついでに針も新品に交換です。


次にスピーカーの設置と配線。
このスピーカーも年代モノで最近のスピーカーにはよく付いている壁掛けのフックなどありません。スピーカーの棚を作ってそこへ置くしかないのですが、せっかくのログの室内雰囲気を台無しにしてしまうものではイケマセン。スペースが少ないのでスピーカーは自ずと壁に付けることになります。
こういう棚を支える脚ってホームセンターなどにはロクなものが無いのです。
でオリジナル製作も含めいろいろ考えていたのですが、結局使ったのは北欧の家具屋「イケア」で見つけていた棚脚でした。船橋IKEAで買って帰り在庫しておいたヤツです。
素材と色のマッチングはバッチリ、デザインもピッタリだと思うのですが・・・
スピーカーのコードも設置位置に合せて新調し、できるだけ見えないように配線しました。


古いレコードが置いてあったので適当に選んでテスト。
ものすごーく久々なのでレコードをジャケット(この響きも懐かしい)から出すときに落しそうになりました。

機器の電源を入れてアンプのセレクターをPhonoへ、ターンテーブルのセレクターを33rpmにセット、レコードを乗せて針をスタート位置へ。
ターンテーブルのレバーを操作して針をレコードに落します。
その一連の作業が懐かしい・・・。
「プチッ、ジリジリジリジリ・・・」
CDでは聴くことの出来ないノイズ。
ジャーン♪
クラシックの結構な音量で息を吹き返したスピーカー、このスピーカーが音を発するのは何年ぶり?いや何十年ぶりだったのだろう?
名品なのか衰えを全く感じさせない、いや現在でも十分に通用する音のスピーカーでした。
広いLDKでかつログの室内は全て木、そのソフトな反響音はとても耳に優しいのです。


冬、窓の外に舞う雪とストーブの炎を眺めつつ、ウイスキーを片手に坂本龍一あるいは久石譲あたりのピアノ楽曲を聴きたいものです、アナログで。

デジタルのCD、特にデジタル圧縮されている最近の音楽には、アナログにはある「人の耳では聞えない音域の音」がありません。デジタル処理で省かれてしまっているのです。
これを100の音とすれば、アナログでは150にも、200にもの音が含まれています。もちろん耳では100しか聞えませんが。
生の音楽では当然150にも200にもの音が飛んできます。でも反響し残留し壁に吸い込まれ増幅し・・・これがデジタルではかなわないダイナミックな音、肌でのみ感じられる音なのかもしれません。

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