小屋裏通気

ウエストガーデン

2011年11月10日 00:01


軒裏です、鼻隠しの裏側に通気部材を取り付けています。
これは小屋裏通気の「吸気口」となります。


軒裏天井を張って仕上げています。
材料は厚み15ミリのパイン材、目透かし実加工してあります。
垂木の下に留めています。


軒裏天井が仕上がりました。
あとは壁との隙間にスペーサー打ち付ければ完成です。

小屋裏通気は、屋根面から室内に入り込もうとする熱を断熱する方法の1つです。
室内の断熱層の上に通気層を設けることにより、通気層に伝わってきた熱が空気を暖めることによる対流によって熱気を排気し、断熱層に届く熱を少なくしようという事です。

絵的に表現するとこういう事です。
屋根裏で屋根面からの熱で通気層内の空気が暖められると、空気は熱膨張して軽くなり自然熱対流で上昇し、棟の通気部から屋外へ排気されます。
この時、下からの空気吸入がなければ負圧で熱せられた空気が抜けません、吸気口を作って軒裏の影の部分の冷たい空気を吸わせるようにします。

そんな吸気口作ったって、垂木の間に室内と外を区別する「面戸板」を取り付けていたじゃないか、とツッコミを受けそうですが、面戸板には工夫が施されており・・・

面戸板の高さは垂木よりも低い・・・・
つまり垂木の高さ195ミリに対して面戸板145ミリ
50ミリの通気スペースがちゃっかりと設けられていたのでした。

吸気口や排気口の部材は、様々なメーカーから様々な製品が販売されております。
特に排気口の部材は、屋根材によって使えるタイプも様々です。

断熱という考え方は、冬の寒さを如何にして室内へ入れさせないようにするのか?
だけと考えがちですが、その一方では
屋根からの熱を如何にして室内へ入れさせないようにするのか?
も考えなくてはなりません。
断熱材は文字通り、断熱する部材なのです。
保温材でもありません。まぁ保温性能は併せ持っていますけど・・・


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