建具取付

ウエストガーデン

2011年12月22日 23:46


建具を取り付けました。
ランタサルミの標準建具は木製ペアガラス「ドレーキップ」窓です。
ドレーキップは「内開き・内倒し」の2タイプの開き方をするチョット不思議な窓です。
夏場などは内倒しで開けっ放しという事もよくあります。
日本では馴染の薄い木製建具ですが、ペアガラスと相まって結露知らずです。
フィンランドでも暖かい地域仕様でも-20度対応です。


ログハウスはログ壁が乾燥収縮により沈む「セトルダウン」現象が起きます、その為一般建築のように建具を枠にビッチリと取り付けてやることが出来ません。
沈む壁に沈めない建具を組み合わせるために、開口木口にキーウェイ加工し、Tバーを用い、Tバーに対してクサビを使って建具は留めてあります。
建具上部にはセトリングスペースを設けてセトルダウンに備えます。


セトルダウンは建具下の壁も同様に沈みます、つまり窓全体も少し下がるということです。
ゆえにユニットバスの窓などは壁と一緒にセトルダウンされても、ユニットバスの壁は下がらない・・・
そこで窓のフレームを壁のセトリングとは関係なく縁を切って取り付けることで、壁がセトルダウンしていくと建具下端に隙間が出来るように施工します。

ログハウス施工において重要な部分です。
そして建具周りはこの複雑な処理によって防水がとりづらく、かつてはこのセトリングスペースからの雨漏りは「ログですから・・・」という当たり前みたいな風潮になっていました。
今でも国産材ログ勢などはそうらしいです。
ランタサルミのログハウスは、ログの弱点も高いレベルで改善し、窓周りからの雨漏りもほとんどありません。
その納め方は・・・・企業秘密です。

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