1年点検

ウエストガーデン

2012年08月19日 01:10


下関にて施工させて頂いたログハウスの定期点検(1年点検)を行ないました。

ログハウスは木材を横方向に組みながら積み上げていく工法です。
積み上げて屋根の重さを壁に伝えるのと、木材の乾燥収縮によってログそのものが僅かに痩せる為「セトリング」と呼ばれる乾燥収縮による壁の沈み込みという現象が起きます。
これによって様々なトラブルが起きることはログハウスの宿命のようなものでした。

最新のマシンカットログハウスでは、材料の人口乾燥が適度に行なわれている原材料でログキットが作られている為セトリングの発生量が他のログハウスに比べて「少ない」傾向です。

今回も「通しボルト」の増し締め、基礎や壁のコンディションチェックなどが主な内容でした。

建具は全て木製サッシ、やはり自重で様々に歪んだりたわんだりしようとします。
今回はデッキへの掃き出しドアの調整だけでした。

また、この建物のデザインでは「柱」を多用しています。
先ほどのセトリングして沈む壁に対し、柱は縮まない、縮めないのです。
これでは壁のセトリングと連動出来ないので、柱にはジャッキが噛ませてあり、高さを調整出来るようにしてあるのです。
室外に5本、屋内にも2本のジャッキと柱のある家
ジャッキの調整もやっておきました。

1年の間に、外溝もかなり進んでました。
お隣にも家が建ち、その奥にも家が建てられていました。
このログハウスを中心にちょっとした住宅ラッシュだったようです。

これまではRCの公営団地に長くお住まいだったオーナー様曰く
「快適」
お子さんに見られたアレルギー反応っぽい症状も全く出なくなったそうです。
1年の実生活を通じて、ご満足いただけている様で何よりでした。

ログハウスはメンテナンスが大変な建物、などと言われたりしますが、キチンと作ってあればメンテナンスもそんなに手は掛りません。
それは材料のクオリティも然りですが、やはり施工する大工さんの腕にも左右される事ですね。

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