静岡側から富士山が見える別荘地として人気の南箱根ダイヤランド、そのダイヤランド内に2001年に建てさせて頂いた永住物件です。
某大手企業を定年退職され、東京を離れて第二の人生を過ごすため、人生最後の家としてログをお選び頂きました。
ちなみに別荘地のwebページでもこの建物は出てきます。
http://www.dialand.co.jp/bukken.html
物件情報の上帯に写っていますね。
この建物は道路からかなり上がった敷地に建てられています。ゆえに石積で斜面を補強しています。
道路から上がっているお陰で富士山の眺望を邪魔するものがない為視界は抜群です。
眺望を生かし敷地の条件に合わせたデザインを求められました。
結果シンメトリーで真中が凹になった目の字レイアウトでデザインされました。
敷地の有効部分の奥行きが少ないので奥行き6mの当時のフルスパンです。
リビングが向いている東面は三連窓と上部三連FIX窓でデザイン。
三連窓はもっと大きくしたかったのですが、冬の暖房用FFストーブを窓下に配置する必要がありこれを隠す為にはこのサイズが限界でした。
第二の余生を過ごす家、スペースの制約からも「玄関を無くす」というデザインを採用しています。
欧米にはありがちな、玄関ドアを開けたらそこはダイニングになっています。
しかもダイニングにはフレンチドアでここを開放すれば凹部の窪みが玄関スペース兼ウッドデッキになっていてテーブルを出すだけで外でランチを楽しんだりも出来ます。
道路から高低差がある敷地ならでは、かつ悠悠自適のセカンドライフスタイルならではの間取りです。
そんなに来客が多い訳でもありませんし、子供達も既に同居していないのであれば明確な玄関スペースの必要性が無い訳です。
玄関ドアを開けたらそこはキッチン、故に見せるキッチンです。
高級キッチンメーカーのトーヨーキッチンをカスタムしてI字+キャビネットでL字ユニットに仕上げています。キッチンウォールはモザイクタイル。
広いリビングは旦那さんの趣味のスペース、当初はスクリーンを装備してプロジェクターでホームシアター化される計画でしたが、大型のプラズマテレビの登場で明かりを消さないと見れないホームシアター計画から変更されました。それでも音響機器は本格派です。
ユーティリティもこだわっています。
コーラーのシンクボウルと水栓、そしてコンランショップのミラーユニットです。
洗濯機のサイズに合わせてカウンターを作りジャストフィットするようにしてあります。
一階のメインの寝室です。セカンドライフではワンフロアで全ての生活が出来るように設計されていると体が多少弱ったところで困りません。
あくまでエキストラの二階ロフトはロフト+1ルームに仕切って子供さんやお孫さん達が遊びに来た時用です。ロフトは奥様のスペースになっていました。
6x5mのリビングは二階吹き抜けで広々としたスペース
センターにダイニングと二階はロフト
メインベッドルームとユーティリティーの二階はエキストラルームと収納スペース
という間取り構成です。
オール電化で温泉も電気温水器で沸かしています。
薪の入手に苦労することが予見される為に薪ストーブは導入せずFF石油ストーブとエアコンで冷暖房です。
南箱根ダイヤランドは熱海と三島を結ぶ幹線道路の真中あたりに立地します。