山中湖の山荘

ウエストガーデン

2008年09月02日 05:48


富士山の裾野に広がる山中湖湖畔の別荘地に建てさせていただいた別荘です。
この建物のデザインは、都会の狭小地でもログハウス住宅が建てられるように設計されたコンパクトなプラン、それを少し別荘向けにアレンジしています。
正面玄関脇の窓、デフォルトでは3連窓なのですが、その下に更に3連窓を付けて6つのコンビネーション窓にしています。
山中湖は冬は-20度、夏は30度と季節による気温の変化が激しく、夏の朝晩でも気温差が激しいのです。室温調整の為には小さなまどを複数用意して、必要に応じて開閉することで対応できる訳です。

傾斜した土地に建ててある為、傾斜の低いほうはかなりの高低差が生じています。
デッキ下にも程よいスペースが。
高くなった基礎の内部には収納としての機能も持たせています。

横長の窓はキッチンの窓です。これもワンサイズ大きくしました。
この窓から冬には湖が見えます、夏は木立が葉をつけるのでほとんど見えません。
窓が大きいと室内が明るいですね。

建物東面、シンメトリー基調のデザインです。
二階の窓上にも台形のFIX窓、これも明かり取りとデザインです。
風呂場以外の全ての窓は木製サッシ、Low-Eペアガラス(ガラス4ミリ+アルゴン12ミリ)です。

建物北側には灯油ボイラーの燃料タンクと給湯ボイラ、東面のそれは温泉専用給湯ボイラです。
毎日使うわけではないセカンドハウス、プロパンガスを用いると「使っていない月でも基本料金は課金されてしまう」という経済的ロスが生じます、まぁセカンドハウスを持つ位ですからガスの基本料金ごときでとやかく言う方も少ないのですが・・。でも別荘に電気温水器・・という人もほとんど居ません。
キッチンのIH化でガスレスの別荘は増えています。

積雪が多い地域ですから「雨樋はつけません」雪が屋根から落ちる際に雨どいを壊してしまうからです。おまけに周辺はカラマツの林、カラマツの葉は落葉するのでこれが雨樋に詰るんです。
なので雨樋は付けずにそのまま下に落します。

屋根に雪が残っています。
屋根には「雪止め」と呼ばれる金具を取り付けて雪を引っ掛け、雪が一気に滑り落ちるのを防いでいます。なぜなら雪が落ちるとき、たまたま下に人がいて落ちてきた雪に当たると大怪我をしてしまうからです。雪国には雪国ならでの仕様があります。

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