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2008年09月27日

ログって暖かい


「暑さ寒さも彼岸まで」
お彼岸を過ぎて山の気温も一気に秋-冬モードになりました。
9月26日の夜23時には外気温13度まで下がっています。
この山は標高以上に地形の影響で寒暖の差が激しく、日中はまだ25度近くまで気温が上がります。

ログハウスの室内は気温26度あります。
もちろん暖房は一切入っていません。
室内はまだ半袖半ズボンでも全く問題ありませんが、一歩外に出ると「寒っ」です。

ログハウスを構成する木、木は熱伝導率の遅い素材ですから一度暖めると冷めにくく、一度冷ましてしまうと暖まりにくい、という特質を持っています。
ですから夏の間にしっかりと暖められているログは、急激に気温が下がってもログが蓄えている熱を少しずつ放出するので室内はしっかりと暖かさをキープし続ける訳です。

外気温13度でもまだベッドでは毛布一枚で十分です。
  


Posted by ウエストガーデン at 18:49Comments(0)ログライフ

2008年09月06日

レコードはログハウスで

湯布院の別荘のオーナーから頼まれていた事、それは古いオーディオセットの取り付けでした。
前の別荘から移された古いパイオニアのターンテーブル(レコードプレイヤー)とプリメインアンプ。
ターンテーブルはベルトが切れているのか動きません。
たまたま私のお客様にパイオニアのサービスをされている方が居るので持ち込んで調べて頂きました。かなり古いタイプでしたが運良く修理パーツがまだ残っており無事に修理できました。
ついでに針も新品に交換です。


次にスピーカーの設置と配線。
このスピーカーも年代モノで最近のスピーカーにはよく付いている壁掛けのフックなどありません。スピーカーの棚を作ってそこへ置くしかないのですが、せっかくのログの室内雰囲気を台無しにしてしまうものではイケマセン。スペースが少ないのでスピーカーは自ずと壁に付けることになります。
こういう棚を支える脚ってホームセンターなどにはロクなものが無いのです。
でオリジナル製作も含めいろいろ考えていたのですが、結局使ったのは北欧の家具屋「イケア」で見つけていた棚脚でした。船橋IKEAで買って帰り在庫しておいたヤツです。
素材と色のマッチングはバッチリ、デザインもピッタリだと思うのですが・・・
スピーカーのコードも設置位置に合せて新調し、できるだけ見えないように配線しました。


古いレコードが置いてあったので適当に選んでテスト。
ものすごーく久々なのでレコードをジャケット(この響きも懐かしい)から出すときに落しそうになりました。

機器の電源を入れてアンプのセレクターをPhonoへ、ターンテーブルのセレクターを33rpmにセット、レコードを乗せて針をスタート位置へ。
ターンテーブルのレバーを操作して針をレコードに落します。
その一連の作業が懐かしい・・・。
「プチッ、ジリジリジリジリ・・・」
CDでは聴くことの出来ないノイズ。
ジャーン♪
クラシックの結構な音量で息を吹き返したスピーカー、このスピーカーが音を発するのは何年ぶり?いや何十年ぶりだったのだろう?
名品なのか衰えを全く感じさせない、いや現在でも十分に通用する音のスピーカーでした。
広いLDKでかつログの室内は全て木、そのソフトな反響音はとても耳に優しいのです。


冬、窓の外に舞う雪とストーブの炎を眺めつつ、ウイスキーを片手に坂本龍一あるいは久石譲あたりのピアノ楽曲を聴きたいものです、アナログで。

デジタルのCD、特にデジタル圧縮されている最近の音楽には、アナログにはある「人の耳では聞えない音域の音」がありません。デジタル処理で省かれてしまっているのです。
これを100の音とすれば、アナログでは150にも、200にもの音が含まれています。もちろん耳では100しか聞えませんが。
生の音楽では当然150にも200にもの音が飛んできます。でも反響し残留し壁に吸い込まれ増幅し・・・これがデジタルではかなわないダイナミックな音、肌でのみ感じられる音なのかもしれません。   


Posted by ウエストガーデン at 01:51Comments(2)ログライフ

2008年09月04日

地震保険は「解約」

地震保険の更新がやってきました。
このところ全国で震災が多発しているせいか、保険会社もCMバンバン流していますね。
でも解約しました。我が家(ログハウス)には必要無いと判断したからです。

我が家は住宅金融公庫からの融資を受けて建てています。
全返済期間分の火災保険が一括でかけてあり、オプション的に地震保険を掛けていました。
では何故地震保険を不要と判断したのかを書いてみましょう。

地震保険とは「住居に使用される建物および家財を対象とし、地震、噴火またはこれらによる津波によって発生した、火災・損壊・埋没・流失による損害を補償します。」
と損保ジャパンにはあります。
そして火災保険に入っている場合のみに契約でき、単独契約はできないと書かれています(損保ジャパン)

私の住んでいる場所の地震保険料率は0.65となっていました。最低で0.5みたいなので低い方ですね。でも体感できない程度の地震が日に数百回起きている地下深くでは火山活動で常に揺れているような地域です。ゆえに温泉も一杯湧いているのですが・・・
温泉に化けて地下の火山活動のエネルギーがガス抜きされているので「溜まって爆発」みたいなことによる大きな地震の可能性は少ないのです。
まず「過去に大地震はそれほど起きている地域でない」というのも理由の1つ。(大地震はあるにはあった)

ログハウスは現在耐震等級を取得するための認定作業を行っており、既に振動実験から耐震等級2または3が取得できるであろうと噂されています。これまでも「ログハウスは地震に強い」と言われていました、しかしお上や保険会社を納得させるだけの「科学的根拠が無かった」のでその耐震性能は相手にされていなかったのです、耐震等級が認定されればまた違ってくる訳です。
我が家は既に建ってしまっているので今更耐震等級の付与が受けられる訳じゃないと思いますが、かといって次に建てるものより劣っている訳も無く・・・

実際のところですが、地震で憂慮するのは地震を原因とする火災です。
建物の丈夫さは上から分かっています、では火災に対してはどうでしょう?
ログは燃える木を剥き出しです、かといって一般住宅だって燃えるビニルクロス内装なので大差ないですね。
我が家のキッチンの火元はIHヒーターでガスコンロではありません。「地震で失火する原因が無い」のです。そりゃ電気のショートによる失火は否定しませんが、そんなん言ってたらキリが無い。
更に自宅から失火しなくても隣の火事が延焼するかも・・・
これは大切です、火災保険において災害時のもらい火というのは保険の対象外とされているからです。阪神震災で問題になり保険の内容もあれこれ変わってきているようですが
「そもそも我が家には隣が無いので隣から延焼しようがない」のです。
隣まで500m離れてますもん・・・
なので地震の火の心配もごくごく僅かです。

地震の土砂災害は?
洪水で我が家が浸水したとすれば、たぶん我が県の県都含め7割が水没、九州も半分位水没で博多は壊滅でしょうなぁ・・・
標高500m以上の位置にある家が水没する洪水の可能性は限りなくゼロでしょう。
そんなことが起きたら世界が水没です。
裏山が崩れてくる!!えーと裏山裏山・・・・・・・・裏山が無い・・・ほぼ山頂なもので・・・
有り得るのは家のある敷地一帯が地すべりとして崩れる可能性です、つまりログハウスが地すべりでサーフィンする訳です。まぁこんな話は可能性こそゼロではないにしても絵空事でしょうね。
大きな山が崩壊するってことですから。

地震保険の中身を見れば見るほど、イザという時に我が家が該当して保証を受けられそうなものって無いんですよね。そりゃもし実際に大震災が付近で起こったとしても、前述のような可能性の低いものが起きない限り被災しようが無いのです。
そんな可能性の低いものの為に火災保険に追い掛けする地震保険の必要性を全く感じなくなりました。

今夏(2008)の豪雨災害を見ていると改めて自然の猛威と人間の力の小ささを感じざるを得ません。
水は高いところから低いところへ流れることは理です、なので古の人々は低地を避けて被災しない場所に家を建て、そこに群て町を形成したものです。
一生のうちに数回あるかないかの事だからと便利な平地の生活を選ぶのか、平地に比べて多少不便ではあっても水害を受けない場所に暮らすか、これは各自の判断です。
しかし現在の土地探しにおいて、自然災害を想定した要因を含めて土地を探している人はほとんど居ないと思います。
建築屋として言いたいことは「同じお金を払うのであれば、よりリスクの低いほうを選ぶべき」なのですが、人間とは勝手な生き物「真実を信じようとしないで、自分に都合の良いもの(それが何の根拠が無くても)を信じようとする」のです。

私、もう街中には住めません・・・住めても町の外れとかの高台でしょうね。
住まいを建てる場所選びって大切です。  


Posted by ウエストガーデン at 11:32Comments(0)ログライフ

2008年09月02日

山中湖の山荘


富士山の裾野に広がる山中湖湖畔の別荘地に建てさせていただいた別荘です。
この建物のデザインは、都会の狭小地でもログハウス住宅が建てられるように設計されたコンパクトなプラン、それを少し別荘向けにアレンジしています。
正面玄関脇の窓、デフォルトでは3連窓なのですが、その下に更に3連窓を付けて6つのコンビネーション窓にしています。
山中湖は冬は-20度、夏は30度と季節による気温の変化が激しく、夏の朝晩でも気温差が激しいのです。室温調整の為には小さなまどを複数用意して、必要に応じて開閉することで対応できる訳です。

傾斜した土地に建ててある為、傾斜の低いほうはかなりの高低差が生じています。
デッキ下にも程よいスペースが。
高くなった基礎の内部には収納としての機能も持たせています。

横長の窓はキッチンの窓です。これもワンサイズ大きくしました。
この窓から冬には湖が見えます、夏は木立が葉をつけるのでほとんど見えません。
窓が大きいと室内が明るいですね。

建物東面、シンメトリー基調のデザインです。
二階の窓上にも台形のFIX窓、これも明かり取りとデザインです。
風呂場以外の全ての窓は木製サッシ、Low-Eペアガラス(ガラス4ミリ+アルゴン12ミリ)です。

建物北側には灯油ボイラーの燃料タンクと給湯ボイラ、東面のそれは温泉専用給湯ボイラです。
毎日使うわけではないセカンドハウス、プロパンガスを用いると「使っていない月でも基本料金は課金されてしまう」という経済的ロスが生じます、まぁセカンドハウスを持つ位ですからガスの基本料金ごときでとやかく言う方も少ないのですが・・。でも別荘に電気温水器・・という人もほとんど居ません。
キッチンのIH化でガスレスの別荘は増えています。

積雪が多い地域ですから「雨樋はつけません」雪が屋根から落ちる際に雨どいを壊してしまうからです。おまけに周辺はカラマツの林、カラマツの葉は落葉するのでこれが雨樋に詰るんです。
なので雨樋は付けずにそのまま下に落します。

屋根に雪が残っています。
屋根には「雪止め」と呼ばれる金具を取り付けて雪を引っ掛け、雪が一気に滑り落ちるのを防いでいます。なぜなら雪が落ちるとき、たまたま下に人がいて落ちてきた雪に当たると大怪我をしてしまうからです。雪国には雪国ならでの仕様があります。
  


Posted by ウエストガーデン at 05:48Comments(0)ログギャラリー