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2009年08月13日

信州のホワイトハウス


信州長野、軽井沢の向うに広がる佐久平、その佐久から八ヶ岳の方へ抜ける山中の別荘地に建てさせていただいたログハウス。
塗装を始めた時、周りの人から「ホワイトハウス」と命名されたそうな。
付近にログは沢山あれど、白く塗られたログに皆さんビックリだったそうで・・
今ではホワイトハウスで家の場所を教えてもらえる程だとか・・・


このオーナーさん、今夏はご夫婦で九州旅行に
由布院経由で我が家にもお立ち寄り頂きました。
ちょうど私が大分に移った時に建築していたので、引渡しの立会いには大分から伺いました。
それ以来いろいろとお付き合いさせて頂いております。

建物の方は、多少のトラブルはあるものの満足いただけているようでした。
冬には腰まで雪が積もったりする地域の為、かなりの高床で作ってあります。
床下にも作業スペースなどが設けられていたりする訳ですが・・

近くの耕作放棄地を借り、トラクターで耕して家庭菜園生活を満喫されています。
  


Posted by ウエストガーデン at 14:05Comments(0)ログギャラリー

2009年08月12日

静岡にて大地震

静岡で大きな地震がありましたね。
私が東京でログの営業マンをやっていた頃建てさせて頂いたお客さんのログも、最大震度レベルのエリアに数棟あります。
幸い一般住宅でも全壊半壊は無いと報道されているようですね。
まぁあれしきの地震で被災するような建物を建てた覚えはございませんが・・・

ログハウス(丸太組工法)という、校倉様式の建物は、おそらく木造では最強の強度を誇る建築様式ですね。科学的データも既に備わり、一般的な木造軸組工法に比べても断然強いデータを記録しています。
ある木造平屋に拘る建築士さんは
座っている大仏はひっぱるとコケルけど、寝ている大仏さんは引いてもコケナイ
と言いました。
つまり重心が低い建物は、揺れには強いという事です。
さらにログは揺れを吸収できる構造ですし、積み重ねたログによる「面」の強度が備わるので無類の強さ。

まぁ私がこのログハウスに拘って仕事している理由の1つでもあります。

様々なハウスメーカーがやれ耐震装置だの免震装置だのを数百万円とかでやっていますが、私の作るログハウスでは「もれなく」高い耐震性能が付いて来ます。追加ナシですわ。
そういう意味でもログハウスの値段って「非常に安い」と思うのは私だけでしょうか?

建物として「壊れない」だけじゃなく、大きな地震の後でもそのまま住み続けられるというのが利点なのです。壊れなくても「危なくて入るのもためらう」という家は多いですからね。


2年前の行なわれたログハウスの絶対強度を実証した実験の記事です。
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ログハウスの耐震性を確認 日本ログハウス協会

2007年07月11日

日本ログハウス協会は7月11日、土木研究所(茨城県つくば市)で、「ログハウス実大振動実験」を行い、ログハウスに阪神淡路大震災に相当する揺れを与えたが、倒壊しなかった。ログハウスの実大振動実験は世界初とされる。

実験では、躯体サイズ7.28m×7.28mの国産杉材2階建てのログハウスに、震度5程度の揺れと、阪神淡路大震災時に神戸海洋気象台が観測した地震波(震度6程度)を3次元で再現した揺れを与えた。

ログの交差するノッチの一部で、内側と外側で2カ所ずつに
わずかなヒビが視認されたが、構造躯体に損傷はなく、強い揺れにも倒壊しない耐震性能を確認した。

同協会では、今回の試験データを基に、08年度以降をめどに
耐震等級2から3の耐震性能の認定を得ていきたいとしている。

ログハウスの丸太組構法は、丸太を横積みにして壁をつくる構造。同協会では、地震の揺れに対し、ログ同士が個々にスライドし、その摩擦力で地震力を吸収する制震性能があると考えており、試験データを基に実証していきたいとしている。

9月には3階建てを想定したログハウスの試験体で実験を行い、将来的に3階建てログハウスの実現を目指していきたいとしている。
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これは朝日新聞からの引用です。   


Posted by ウエストガーデン at 01:41Comments(0)こだわり

2009年08月11日

エアコン要らず


本日の我が家周辺の外気温27度
夏は過ごし易いお山の生活です、避暑地って程でもないですが、市街よりは断然涼しいです。

我が家にはエアコンが1つだけあります。
東京で使っていた2.2kwの小さな奴を寝室に付けています。
リビングにもエアコン用の200v配線は用意していますが、多分取り付ける事はないでしょう。

このサーキュレーターで事足りているからです。
サーキュレーター、扇風機と違って首振り機能とかありません、ただ風を送るだけですが必要十分です。

そして天井に吊るされたシーリングファン
冬も活躍ですが夏も活躍します。

ログハウスは室内も全部木で作ってある(多少他のマテリアルを混ぜても良い)ので湿気をかなり吸収します。珪藻土を壁に塗っている方も多いと思いますが、所詮厚みは2-3ミリ、その珪藻土が飽和までに吸収できる湿気量は知れてます。
木の壁が吸収してくれる湿気量はそれらを遥かに凌駕します。
ゆえに室内湿度は快適なレベルに保たれ、雨が降っていても部屋干で洗濯物もよく乾く訳で・・

自然な風による冷却は、スイカを冷蔵庫ではなく井戸で冷やすように「冷やしすぎない」効果もあって人の感覚にも優しい冷房です。

今年の2月に新しく大型の液晶テレビを買ったのですが、これがどっこい結構な発熱量です。
部屋を閉め切っていると、テレビの裏側からガンガン熱気が発散されるのが良くわかります。
室温も高くなりますので、窓を空かせて換気しています。

ログハウスだからエアコンは要らない、という話ではなく、ログでもお客さんの大半はエアコンを付けています、もしくは付けられるようにスペースと配管配線は済ましています。
実際に居住を始めて「暑い」と感じたらいつでも取り付けできるようにです。
そしてエアコンをつけている方も「以前の生活に比べると、エアコンを使う頻度が大きく減りました」と言って頂けます。
ログは室温を保とうとする性質があるので「一度冷やすとなかなか温まらない」のです。
だからエアコンを効かせてもある程度冷えてしまえば、エアコンを止めてもなかなか室温は上がってこないのです。
  


Posted by ウエストガーデン at 13:19Comments(0)ログライフ

2009年08月07日

家作り

「家は3軒建てなきゃわからない」
とはよく言ったものです、が、あながち間違いではないようです。

私もログ屋になって結構な数のお客様の話を伺ってきました。
「えっ、こんなスゴイ人が?」
というようなお客様から、まだ若いサラリーマンまで。
有名リゾート地にそれなりの規模の別荘をお建て頂くお客様は大抵こうおっしゃいます。
「やっぱり最後は木の家に行き着くんだよね」


一般的に「成功者」と言われる方々の言葉だけに重みがあります。
都内の一等地にあるマンション暮らしを経験し、郊外での一戸建て、でもそれに満足できなかった。
知り合いなどに招待されたりして訪れた「木の家」で、やはりコレだと感じられるらしい。

これは日本人的な志向ではなく、実は世界でもその傾向が顕著です。
一財を成された方の多くは、木の家の別荘を所有される割合は少なくありません。
別荘に行ってまで「いつも暮らしているマンションと同じような環境にいても仕方ない」という考え方もあるのですが、そもそもリゾートには癒しを求められている訳で、それを叶えるのは「木の家」である。
という事らしいのです。
在日の外国人においては、「日本人が捨てた古民家」を同規模の新築以上に予算をつぎ込んで移築再生しているケースも多くあります。それだけ「木」が人を魅了するのでしょう。

「失敗しない家作り」
様々に情報が氾濫している現代ですが、答えは案外簡単だったりします。
先者に学ぶ事です。
賢者が最後に行き着く処、そこへ最初に行けばいい。
でも人間とは横着なものだから、なかなか素直にそうできない。
若いうちは特にそうかもしれない。
あふれる情報を取捨選択するものまた自ら、そして人という生き物は「その時自分にとって都合のいい情報を無意識に集めてしまう」ものです。

今お住まいの家に満足されていますか?
  


Posted by ウエストガーデン at 12:46Comments(0)家を建てよう

2009年08月06日

イエハマドカラ

某北欧系HMがCMコピーにした「イエハマドカラ」
家づくりに携わるようになって疑問の1つが日本の「窓」です。
日本の窓って9割以上がアルミサッシか樹脂サッシではないかと思えるくらい、圧倒的なシェアです。
そして圧倒的に「引き戸」なんですよね。
この点はどのハウスメーカーでも、工務店でも大抵同じ部分です。
実に個性も無ければ窓の機能としても???です。

窓の機能はズバリ
外の景色が見えること
窓を開けることによって換気が出来ること
でしょう。


我が家やランタサルミログで標準採用されている窓です。
木製サッシでガラスはペアガラス、Low-Eガラスの4ミリ+4ミリで間に12ミリのアルゴンガス層です。
このスペックは九州ではまずお目にかかれない高断熱仕様です、そりゃまぁ-20-30度レベルの寒さに耐えられる仕様ですから、幾ら山間部は寒冷地といえど九州ではオーバースペックかもです。
ただ既製品なのでペアガラスの性能を落すなど特注した方が高くつく訳です。
ちなみにこの窓、築6年経過していますが、一度も結露したことありません。


フィンランド=ヨーロッパ文化なので窓の開閉は「内開き」です。
外開きの窓は「ケースメント」と呼ばれ、仲間に「滑り出しタイプ」などがあります。
内開き窓のメリットは
・掃除が楽(開けて拭くだけ)
・網戸が外付けなので開閉と干渉しない
・建具が雨に濡れない
などです。
内開きのデメリットは
・開けると邪魔になる事です。
・開けっ放しでは外出できない事(当然か)

外開き窓のメリットは
・開けると全開放出来邪魔にならない。
位で
デメリットは
・構造上外側のガラスは外からでないと拭けない、二階の窓など事実上掃除できない。特に大型窓。
・全開放するとドアノブが外に行くので閉めるのが大変
(だからマーヴィンなどは回転レバーで開閉するシステムだったりする)
・外へ開くので網戸は内側取り付けとなり、開閉の度に網戸も開閉が必要
ゆえに回転レパー式が多いが、窓を閉めても網戸にしがみ付いた虫を室内側でサンドイッチした格好になってしまう。
・木製建具で外開きは、雨等で建具を濡らして変形や劣化を招きやすい。
・やはり開けっ放しでは外出できない
などです。


で我が家やランタサルミで標準採用の窓は、木製内開きを更に進歩させた
ドレーキップ窓です
ドレーキップとは、内開き&内倒しの両方が出来る窓です。

内開きのメリットは享受してデメリットを消し
内倒し窓(ハング窓)のメリットを取り入れたダブルアクションの窓です。


ドレーキップで内倒し状態にした窓です。
内倒し状態では縦に開いているので邪魔になりません。
そして物理的にこれ以上倒れないので、このまま外出も出来ます。
故に我が家では夏場はずっと開けっ放しになっている事が多いです。
風も直接室内に入ってくる訳ではなく、一度ガラスにあたって上と横の隙間から入ってくるので風で室内のものがバタバタという事も少ないです。
更に深い軒と窓の下部は余り開いていないので
雨が降っていてもまず入ってこない
つまり雨が降っていても窓は開いている、という事が可能になります。
ただ湿気は入ってきますけどね。
実際、この窓は縦開きで使用することがほとんどで、余程の急速換気が必要な時と、掃除の際位しか横開きでは使用しません。

縦開きで開いた状態です。よく見ると上部が開いているのが分かると思います。
窓を開けていても、ガラスの反射で外から中は丸見えにならない、というメリットもございます。

そして防犯ですが
日本のサッシのようなロックが別に付いているシステムではなく、開閉システムとロックが一体化されていて複数ポイントでロックされる為「カギ一箇所を壊せば開けられる」というシステムではありません。
そしてデザインの為に格子を付けているのですが、これも防犯に一役買っています。
この窓を外から破ろうとすれば
網戸を破る
格子を壊す、又は外す
4ミリX2枚のガラスを破る
ここまでしないと室内に入る事ができません。
一般の窓は
窓センターのカギの部分近くのガラスを丸く切れば、容易に開けられ侵入できます。
防犯上も強い窓です、そして族の心理からしても「破り方の分からない窓からは侵入しない」ですね。
我が家で脆弱なのは風呂場の窓です、これは一般的な樹脂サッシの縦スベリ出窓です。
だからこの窓の近くに犬を繋いであります。


木製サッシの最大のメリットは、窓のフレームなどでも結露しません。
アルミサッシはフレームの結露が問題になり、解決の為に樹脂サッシも普及しつつありますが、いかんせんフレームの断熱性能が低いのでペアガラス等で熱欠損を抑えても、フレームそのものから熱欠損を起こしてしまいます。そもそもフレーム内部は中空ですからね。
そして木を削って組み立てているだけなのでライフサイクルにおける環境負荷はアルミサッシなどに比べて断然低いのです。

最近の日本の住宅のトレンドは高気密高断熱です。
これは北欧や北米で進化したツーバイフォー住宅の「断熱の考え方」です。これを日本の在来工法とミックスしている訳ですが、最大の落とし穴は
気密第一の高気密で、引き違い窓では気密化に限界がある
という事です。最近はサッシメーカーさんもある程度気密化できる引き戸を開発しているようですが、構造上無理があります。使っているウチにやがて性能は低下してしまうでしょう。

日本より寒いヨーロッパの国々ですが、窓は木製ってところは実に多いです、逆にアルミサッシだらけの日本の家みたいな建物は、海外ではほとんどお目にかかることはできません。

ちなみにCMの某HMが採用しているのは、チルトターンとかトップターンと呼ばれる水平方向で回転したり、窓の下部が外へせり出す方式の窓ですね。これはケースメントと同じく、網戸施工の問題と、開放したまま外出できないところはそのままです。

それとフレームに組み合わせるガラスについてです。
一部のメーカーではトリプルガラスで差別化を計っているようですが、-30度以下になる地域ならともかく、日本でトリプルガラスの断熱性能って完全にオーバースペックです。
というのも、フィンランドやスウェーデンでさえガラスのタイプは地域で使い分けて居るからです。
だから我々も追加予算を頂ければ
オールトリプルガラスの超高断熱ドレーキップ窓やチルトターン窓など様々なカスタマイズ仕様でお届けすることは容易に可能です。
但し、もし割れてしまった場合、国内で似たようなトリプルガラスを調達すると「とんでもなく高い」という事を肝に銘じておいて下さいね。ペアガラスとて日本のガラスはヨーロッパに比べて高いですから。

この木製DK窓、日本でも受注生産しているメーカーがあります。
価格はかなり高価です。
これらの窓はヨーロッパでは量産普及品なので、ログキットと一緒に輸入することで市販品より随分と安く入手することが出来ます。

我々のログハウスの価格が国産ログや他社ログに比べて高く見えるのは「よい建具」を標準採用しているからです。国産ログのようなアルミサッシを全採用すれば、我が家では100万円以上値段は安くなったでしょうね。
でもそれでは我々が作る家として、バランスが全く取れていない建物になってしまいます。
高性能なログハウスには、高性能な窓やドアなどの建具が必要です。
  
タグ :ログハウス


Posted by ウエストガーデン at 20:52Comments(0)ランタサルミ