2011年10月08日

ログ積み完了

「おーい、タボくりぃー」
「ハーイ♪」
現場のヒトコマ
直接手渡せばいいのに?おふざけ?

彼らが居る場所は建物のてっぺんですからねぇ・・・
もちろん二階の床から手は届きません。

最も上になるピースが吊上げられました。
こんなに小さなピースでもクレーンで上げます。

ログ積みが完了しました。
クレーン屋さんお疲れ様です。
他の材料を移動させ、屋根垂木を室内側に吊り込んでもらいクレーンの出番はここまでです。

フィンランドタイプのマシンカットログハウスは、ログ材同士を木ダボで緊結して水平応力に対抗させます。こうやって二つの穴に「千鳥」でダボを打ち込むことにより、壁を一体化させ「耐力壁」となります。
国産ログやハンドカットログの一部には、タボではなくスチールの通しボルトによって水平力耐力を生み出す構造のものもあります。これのデメリットは通しボルトがある部分の基礎を「箱抜き」しなくてはならない事、そして箱抜きされた部分の通しボルトはセトリングによって下にくっついてしまっており、今更カットする事も、締め上げる事も出来ないという有様になっているケースが多いです。
ダボは32φの穴に少し大きいサイズの四角い木ダボを食い込ませて打ち込みます。
打ち込むダボの本数は、ダボ計算を行い壁一面あたりの必要本数を算出し、それ以上の本数を打ち込む必要があります。
ログ材加工工場ではデフォルト設定でダボ穴が加工されますが、これらに千鳥で打ち込めばかなり多い本数が打ち込まれることになります。
ダボ穴とは別に用意されている電設穴、ここにはリード線を通しておき、後から電気ケーブルを通します。画像で白く見えているのがリード線、一段ずつ通してあります。
またコンセントやスイッチが沢山集まる場所は、電設穴だけでは電線が収まりきれない為、穴の拡大加工を行なったりしています。

ログハウスはノッチとダボ緊結された耐力壁で壁を作る工法です。
しかしゲーブルエンドの妻壁は、単純にログを積み上げてダボで繋いだだけの壁、そうノッチがありません。
この壁は耐力壁ではなく、ノッチもないので壁を押すとフラフラ動きます。
結構怖いです、壁が斜めになってしまうんじゃないかと・・・
そこで補強の鉄パイプが打ちこれます。
この建物では一番長いパイプは2.4m、この画像のパイプでも1.6mあります。
また開口部脇にも長いパイプが打ち込まれており、このパイプが妻壁を真っ直ぐにしてくれます。
このパイプを通すパイプ穴、ここにダボを誤って打ち込んでしまうと・・・当然後からパイプが通せなくなりますので「厳重にチェック」されながら作業は進められます。
Posted by ウエストガーデン at 22:06│Comments(0)
│ただ今工事中
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