2010年04月15日

地盤調査
家を建てるお話をしていると
「そちらの会社はどういう基礎を採用されているのですか?」
という質問をよく受けます。
どういう仕様の基礎が必要とされるかは、建物が決めるのではなく
「建築地の地盤の固さと相談して決める」必要があります。
昔は営業マンや設計士が現場を見て「経験と勘」で地盤の判定をしていました。
でもそこにある判定の根拠は実に頼りないものでした。
現在はほとんどの建築業者は「地盤調査」を行って地盤の固さを調べ、データの裏づけを以って土地が設計した家屋の荷重を長期に渡って支持し続けられる基礎仕様を導き出しています。
その為の調査を実施しました。
今回は「スウェーデン式サウンディング試験」(SS試験)にて調査を実施しました。

調査は専門業者が自動マシンを使って行ないます。
調査自体は簡単なもので「手動式」の試験器具もあります。
装置にセットしたロッドの先端にスクリューポイントを付け、そのロッドに重りを乗せて荷重を架け、ロッドが地面に貫入してゆく様子を観察して地盤の様子を探ります。

SS試験のメリットはコストが安いことです。
そして調査も容易に行なえます。
しかし試験としては万能ではありません。
ロッドを地面に突き刺す事で地盤の様子をさぐるので、地中に大きな「石」などがあってそれに当ると正しい検査データは得られません。小石程度であれば、ロッドの貫入が止まった際に行なう「ハンマーによる打撃」で石を避けたり、破壊したりして調査します。
この試験は「軟弱地盤を見つける」事には有効ですが、建物の荷重を支持してくれる支持層を見つけるためには必ずしも有効な方法ではありません。
SS試験の結果、複数の軟弱地盤が確認されるようでしたらその地盤は改良したり杭打ち工法などを検討する必要がありますが、これの判定にはボーリング調査などが更に必要です。
ボーリング調査は結構なコストを要します。
最近では音波測定による地盤調査方法などもあり、必要に応じて調査します。
そもそも木造戸建などは、建築の世界では「軽い建物」なのです。
今回は地盤表層のせいぜい1メートルまでの浅い部分は柔かいようですが、そこから下は粘土質の土でかなり貫入抵抗があったようです。
調査会社からのレポートと、専門家の意見で基礎仕様の判定と地盤改良の必要性を判定します。
これらを怠って建物を建築した場合、何事も起らなければ問題はないのですが、地盤の不等沈下などが起って建物が傾いてしまったりした場合、10年間は我々建築会社が責任を負わなくてはならない決まり(法律)になっています。
「A社は標準でベタ基礎だから安心」
↑こーいう謳い文句は「全くアテにならない」のです。
そもそも固い地盤であれば割とコストのかかるベタ基礎でなくとも、それよりローコストの布基礎でも十分に建物は支持出来るのです。
昔の建築物には、当然ながらベタ基礎などコンクリートの基礎はありません。
しっかりした地盤であれば、「束石」だけで何十年何百年と建物を支える事は出来ます。
そういう寺社仏閣や古民家などは私たちの周りに沢山存在しているのです。
「そちらの会社はどういう基礎を採用されているのですか?」
という質問をよく受けます。
どういう仕様の基礎が必要とされるかは、建物が決めるのではなく
「建築地の地盤の固さと相談して決める」必要があります。
昔は営業マンや設計士が現場を見て「経験と勘」で地盤の判定をしていました。
でもそこにある判定の根拠は実に頼りないものでした。
現在はほとんどの建築業者は「地盤調査」を行って地盤の固さを調べ、データの裏づけを以って土地が設計した家屋の荷重を長期に渡って支持し続けられる基礎仕様を導き出しています。
その為の調査を実施しました。
今回は「スウェーデン式サウンディング試験」(SS試験)にて調査を実施しました。

調査は専門業者が自動マシンを使って行ないます。
調査自体は簡単なもので「手動式」の試験器具もあります。
装置にセットしたロッドの先端にスクリューポイントを付け、そのロッドに重りを乗せて荷重を架け、ロッドが地面に貫入してゆく様子を観察して地盤の様子を探ります。

SS試験のメリットはコストが安いことです。
そして調査も容易に行なえます。
しかし試験としては万能ではありません。
ロッドを地面に突き刺す事で地盤の様子をさぐるので、地中に大きな「石」などがあってそれに当ると正しい検査データは得られません。小石程度であれば、ロッドの貫入が止まった際に行なう「ハンマーによる打撃」で石を避けたり、破壊したりして調査します。
この試験は「軟弱地盤を見つける」事には有効ですが、建物の荷重を支持してくれる支持層を見つけるためには必ずしも有効な方法ではありません。
SS試験の結果、複数の軟弱地盤が確認されるようでしたらその地盤は改良したり杭打ち工法などを検討する必要がありますが、これの判定にはボーリング調査などが更に必要です。
ボーリング調査は結構なコストを要します。
最近では音波測定による地盤調査方法などもあり、必要に応じて調査します。
そもそも木造戸建などは、建築の世界では「軽い建物」なのです。
今回は地盤表層のせいぜい1メートルまでの浅い部分は柔かいようですが、そこから下は粘土質の土でかなり貫入抵抗があったようです。
調査会社からのレポートと、専門家の意見で基礎仕様の判定と地盤改良の必要性を判定します。
これらを怠って建物を建築した場合、何事も起らなければ問題はないのですが、地盤の不等沈下などが起って建物が傾いてしまったりした場合、10年間は我々建築会社が責任を負わなくてはならない決まり(法律)になっています。
「A社は標準でベタ基礎だから安心」
↑こーいう謳い文句は「全くアテにならない」のです。
そもそも固い地盤であれば割とコストのかかるベタ基礎でなくとも、それよりローコストの布基礎でも十分に建物は支持出来るのです。
昔の建築物には、当然ながらベタ基礎などコンクリートの基礎はありません。
しっかりした地盤であれば、「束石」だけで何十年何百年と建物を支える事は出来ます。
そういう寺社仏閣や古民家などは私たちの周りに沢山存在しているのです。
Posted by ウエストガーデン at 00:53│Comments(0)
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