2008年07月22日

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ダメな塗装を削った後はクラックを埋めましょう。
ペンキを剥離すると下からクラックが出てきました。
クラックはシリコンコーキングされてからシーラーを塗布、そしてペンキを塗ってあったのですね。大変な手間隙を掛けられていた訳ですが、これらが全て「裏目」に出ていたと分かった施主様は「俺達何やってたんだろう」と奥様と消沈されていました。
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一枚目の画像 シリコンコーキングは最初はいいものの、硬化して月日が経つとログの乾燥収縮の動きについていけず接着面が剥離してしまいます。ですから窓周りの防水とか何度もシリコンで防水しても水が入ってきてしまうのはこの為です。
クラックの場合、剥離した隙間から水が入り抜けないし乾燥しづらいのでどんどんと腐りの原因となってしまいます。
一部腐朽の激しい場所もありました。本当は腐朽部はガッツリ取り除いたほうが良いのですが(腐朽菌が入っている為)今回はそこのでの予算が無いので現状でメンテします。
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まずは古いシリコンコーキングを除去、これは厄介でカッターナイフで切って取り除くしかありません。細いところまで全部は無理なので除去できるところのみチマチマと取り除きます。
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シリコンを取り除くと大きなクラックが現れます。
バックアップ材もナシで単にシリコンぶち込んだだけのメンテナンス跡が生々しいですね。
木に付着したシリコンも出来るだけ剥がしておきます。
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クラックの掃除か済んだら新しくチンキングしていきます。
割れ目にチンク材を充填していく訳ですがチンク材ってなーに?
チンク材は木専用品を使います、ホームセンターなどでは売られていません。
ウチが使用しているのはアメリカのサシュコ社の製品、今回はビッグストレッチという製品を使います。これはオガクズを木工ボンドで溶いたような奴ですが、乾くとゴム化してログの乾燥収縮に合わせて伸び縮みするのです。
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まずは割れ目にバックアップ材を詰めていきます、こうしないとチンク材が幾らあっても足りないですからね。バックアップ材は発泡スチロールの紐を何種類課の太さで使ってます。
大きな割れ目にはバックアップ材をタッカーで留めたりする事も。
バックアップ材を付けたらコーキングガンを使ってチンク剤を塗布していきます。
チンク剤はシリコンと違って水性です、指についても簡単に落ちます。隙間無く充填するのにヘラとか使いますが結局指で形成していくのが最も早かったり・・・・
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ビッグストレッチは新しい塗装が上に乗るので多少はみ出したりとか余り気にせず、とにかくタップリと塗りたいものです。ノーマルサイズのカートリッジだとあっちゅーまにカラになってしまいます。やはりハンドカットだと29ozのデカカートリッジが良いのかも。
カラーはサンタフェトレイルという茶色らしい茶色です。他にグレーとか焦げちゃとかあります。
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最後に濡れ雑巾で表面を均したりすると良いらしいですが、今回はこのまま乾燥させます。

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でこの作業をやっているのは比較的高所、南側の壁の上から2段目のログでした。
足場を組まないとアプローチできない壁ですから結構作業は大変でした。


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Posted by ウエストガーデン at 23:20│Comments(0)ログメンテナンス
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